「意識の研究」(スタニスラス・ドゥアンヌ)を学ぶことは、コーチング理論の理解をさらに深めることができます。
「無意識の書き替え」などにおいて、独自の味をつけていきたいと勉強しています。
この一連のブログ投稿は私の学習ノートです。今回は、無意識、意識に続くテーマ
「意識のしるし」を書いていきます。
イツァーク・フリード博士らは、人の個々のニューロンが、画像や名前、あるいは概念にすら著しく選択的に反応し得ることを発見しました。
一人の患者に、顔、場所、物体、言葉などの何百もの画像を見せることで、特定の細胞は一つか二つの画像だけに反応するのが普通であることがわかったのです。
たとえば、あるニューロンは、” ビル・クリントン”の画像を見せられたときにのみ放電し、他の人物には何の反応も示しませんでした。
この他、ニューロンが、患者の家族のメンバー、ホワイトハウスやシドニー・オペラハウスなどの名所、あるいはジェニファー・アニストンやホーマー・シンプソンなどのTVスターが写った、さまざまな写真に反応したという報告があがっています。
書かれた語句を見せるだけで、その語句の指す写真を見せたときと同じニューロンを活性化させることができるらしいのです。
たとえば同一のニューロンが、シドニー・オペラハウスの写真と、「Sydney Opera」という語句の両方に反応して放電します。
クリントンの顔のような特定の画像が、活性もしくは非活性の状態にあるニューロンの独自のパターンを誘導するのです。
そしてこの内部コードは、被験者の見ている画像を高い精度で推測するようコンピューターに学習させることができるそうです。
これらのニューロンが放電するということは、現在提示されている画像の要点が、意識的思考のためにコード化されていると考えることができます。
側頭葉前部では、画像が見えた場合にのみ、多くのニューロンが発火します。
大多数の細胞は、患者が画像を見たと報告した時に、スパイクを放ちます。これは、被験者が画像を知覚しているときに起こることがわかっています。
意識的な知覚イメージは、個々のニューロンによって追跡されます。それらのニューロンは、人が特定の画像を意識的に知覚したときにのみ発火します。
例えば、人間の側頭葉前部にある特定のニューロンが、ある特定なものが写っている画像を意識したときに限って、同じものが写っている画像に反応し発火します。
画像の表示期間を長くすると、意識的知覚は頻度が上がります。ニューロンの放電は、被験者が画像を見たと報告した時ふだけ発生します。
このニューロンはある特定な画像にしか反応をしません。
無数のニューロンがともに発火し、私たちが見ている対象をコード化するのです。
コメント