前回の記事で、DevSecOpsのCSO(Chief Software Officer)として重要な能力が、
クルマのチーフエンジニアと同様に、ゲシュタルト構築能力であることをお話ししました。
今回はもう少し詳しく、ゲシュタルト構築能力について見ていきたいと思います。
下記に、『トヨタ チーフエンジニアの仕事 (講談社+α新書)』(北川尚人 著)より、ゲシュタルト構築のプロセスに関する記述を要約させていただきました。
商品企画
ターゲット購買層が確実に存在するか
購買層の心を摑むセリングポイントは何か
販売価格帯、販売目標台数 など
CEイメージ 新型車の開発キーワードや車両概要車両主要諸元、性能、デザインイメージ、セリングポイント、価格帯などをまとめる
販売部門(国内企画、海外企画、トヨタ店営業、トヨペット店営業……)の声
品質部門からの指摘
競合他社の新車情報
CE構想CE構想 CEイメージをベースに、営業、デザイン、技術、生産技術、工場、品質保証などの各部門と新商品の実現性を調整した集大成。
次は、苫米地博士のゲシュタルト構築に関しての記述です。
『圧倒的な価値を創る技術[ゲシュタルトメーカー]』(苫米地英人 著)より
ばらばらに存在するものを統合して、新たなゲシュタルト=全体を創り出すこと。すなわち、付加価値を生み出すこと。
ゲシュタルトメーカーになるためのトレーニングとして、大学院に進学してなんらかの学問を学ぶという方法を説明してきました。 この方法は、ゲシュタルト能力をつけるための基礎的な訓練として、非常に効果的で、おすすめできるものです。
一見関係無いような点と点を一つ上の視点で統合し、新しい価値を創る。それがconnecting the dotsです。私がふだん「LUB(エルユービー)」と呼んでいる概念です。
出来るだけ遠い点同士を結びつけることで、よりダイナミックなゲシュタルトを創ることができます。ビルの屋上から下界を眺めるように、必然的に抽象度が上がるため、一瞬にしてスコトーマが外れ、そこに壮大な絵が浮かび上がるからです。それがジョブズの場合は、アートとテクノロジーが融合したパーソナルコンピューターの誕生でした。
私は「#KaizenyourFuture」を目指して、
情報空間の改善についての情報を収集しています。今回の記事もその一環です。
この先に、ひとの頭の中に存在するミライ(Future)をkaizenする手助けをしていきます。
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