何かミスを犯すたびに、「対策を考えなさい!」と指導され、
言い訳のように、『チェックを強化します。』とやっていませんか?
ミスの不安があると、
「うっかりしていたからミスをしてしまった。」
「あの時、もう一度見直していたら・・」
「何度もチェックすれば問題が見つかる。外に漏らす事もなくなる!」
と、そのときには思います。
「ダブルチェックして防ぎます! 以後気をつけます! 」
そもそも「間違えることが前提のブリーフシステム」。
無意識が、間違いを肯定しています。
間違いのタネを撒いておいて、いつ芽を出すか不安だから、
時間をかけて何度もチェックする。
今度はチェックに口数がかかるから、チェックのやり方をカイゼンする。
チェックするという行為は、モノや情報に何も変化を与えていません。
明らかにムダな行為です。極力知恵を出して無くしたいものです。
カイゼンしてチェックの工数を減らすという考え方は、本末転倒です。
これってよくある話です。
本来は、「元から断つ!」という考え方が正常ではないでしょうか?
ダブルチェック、トリプルチェック、その上にもう一度チェック。
人間の脳はそのような期待通りには動いてくれません。
最初の1週間、1ヶ月は気をつけているから何も起こりません。
でもそのうちに時が経つと、ミスしたことを忘れてしまいます。
忙しい!(それどころじゃない・・)無意識が本音を主張してきます。
✔️をつけているだけで、しっかりチェックしていません。 見ていないのです。
RASが働くから、無意識が重要と思っていないことを脳に届けなくなってしまうのです。
人間の脳がフル回転すると、膨大なエネルギーを使います。
RASの働きは、その防衛策なのです。
自動的に無意識が手を動かして ✔️ を飛ばす作業の繰り返しになります。
意識しなくても呼吸をするのと同じように、無意識が動きます。
まだ、ミスをなくす対策をとっていません。
これでは、何重にチェックしても、ミスはザルの目を通って、
またしても外に出てしまいます。
あっ! またミスしてしまった。・・・もうチェックだけじゃ勘弁してもらえない。
こういう時は、原点に帰って、
原因を見つけて、取り除くことが重要です。
プロセス重視です。どういう仕事のやり方をしていたかがトレースできれば、
必ずその中に間違いのタネが潜んでいます。
この時、物事を上から見ることで、抽象度をあげる
ことができれば、原因が見つかって、不安がなくなります。
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