私は「意識の研究」を勉強することによって、無意識の書き換えの方法などのコーチング理論に加えて、私なりのやり方を考えていきたいと思っています。
この一連のブログ記事は、私の勉強ノートです。
ポアンカレが乗合馬車に乗る際にひらめきを経験したような、創造的な作用についても無意識のうちに実行されるようです。
何も予期せずまったく他のことを考えている最中でも起こるのです。
統計的な学習は、つねに、睡眠中でさえ裏で機能しています。
統計的な学習が裏で回っていることを、実験によって確かめた科学者がいます。
ウルリッヒ・ヴァグナー、ヤン・ボルンらは、熟睡から目覚めた際に突然ひらめきを得たと、科学者がときに報告する現象を検証しました。
彼らは、次のようなちょっと変わった数学のテストを行ないました。
被験者は、7桁の数字の並びを、規則に従って頭のなかで別の並びに変換するよう指示されました。
その課題を解決するためには、一連の計算が必要でしたが、最後の桁だけを答えればよいという問題でした。
被験者には知らされていませんでしたが、課題を解決するには近道がありました。具体的には、変換した後の並びには、最後の3桁が直前の3桁の逆になるという対称性がありました 。
最後の桁の数は、必ず二桁目の数と同じになります。この近道に気づきさえすれば、二桁目の数がわかった時点で答えが出ますので、大幅に計算時間を短縮できます。
最初のテストでは、被験者のほとんどは、この隠された規則に気づきませんでした。
しかし、一晩熟睡すると気づいた人の確率は倍になりました。
多くの被験者が、この解法に寝ている間に、目覚めたのです。
実験によって、時間は無関係であることがわかりました。重要なのは睡眠でした。
どうやら睡眠によって、既存の知識がよりコンパクトな形態に整理されるらしいのです。
動物実験から、海馬と皮質のニューロンは、睡眠中でも活動していることが知られています。
その際のニューロンの発火は、睡眠に先立つ覚醒期間に生じた活動と同じ経路を「早送りモードで再生」するというイメージです。
たとえば、ラットが迷路を走り回ったあとで眠ると、脳内では、その個体が心のなかで走っている場所を解読できるほど正確に、同じパターンで、場所をコード化するニューロンが再度活性化されます。
しかも、はるかに高速に、また、ときに逆順に活性化されることもあります。
おそらくこの種の時間次元の圧縮は、数のシーケンスをほぼ同時の空間的パターンとして扱い、古典的な学習メカニズムによって隠れた規則性の検出を可能にするようです。
睡眠中に、記憶の強化やひらめきを促進する無意識の活動が
行われいることは明らかになりました。
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