(認知科学)コーチングでは、無意識を書き換えることがゴール達成の有力な手段です。
私は「意識の研究」を勉強することによって、無意識の書き換えの方法などのコーチング理論に加えて、私なりのやり方を考えていきたいと思っています。
この一連のブログ記事は、私の勉強ノートです。
意識という言葉は、日常の用法において複数の意味があります。
スタニスラス・ドゥアンヌの理論を理解するには、「コンシャスアクセス」という概念を踏まえておく必要があります。
毎朝車で通勤していて、つねに同じ家の前を通りすぎていても、その家の屋根の色や、窓の数に気づかない
机に向かって文章を書いていている時、目には文房具、写真、絵などの情報が入っていますが、ほとんど気づかない
車の運転や文章を書くことに注意が行っているときに、その他の情報は目に入っていても気づきません。
しかし、自分の注意を切り替えれば、
色、匂い、音、記憶の欠落、感情、戦略、間違いなどにも気づくことができます。
認知科学コーチングでも、無意識が持っている情報に気づくことで、私たちの意識に上がると教えていますが、ここではこのメカニズムをさらに掘り下げています。
間違えをすると、自分の感情、戦略、間違い、後悔が意識にのぼります。
しかし、いついかなる時点でも、意識できる情報は大幅に限定されています。
私たちは基本的に、同時に一つの意識的な思考しかできません。
意識は能力が限られているため、別の項目に注意を向けるには、それまで意識に上がっていた項目から離れなければなりません。
読書を中断すると、自分の足がどこになるか意識し、ここが痛い、あそこがかゆいなどと感じます。
しかし数秒前には、読書という行為の前意識 (preconscious) の状態に注意が行き、自分の足のことには注意が行っていませんでした。
周囲の情報は、無意識の中にはありましたが、意識はしていなかったのです。
私たちは常に、身体から送られてくる「お尻の片側が痛い」などの、信号に反応して無意識のうちに姿勢を変えています。
しかし「コンシャスアクセス」とは、心がそれらの信号や情報を利用できるようにする状態のことをさしています。
ドゥアンヌは、「コンシャスアクセス」がどの様なメカニズムで、意識される様になるのかということを実験によって明らかにしています。
これからは、「コンシャスアクセス」という概念とそれが起こるメカニズムを明確にすることで、「意識」についてを整理し、それに対する「無意識」について勉強していきます。
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