初めからトヨタ用語で恐縮です。
「表準」(おもてひょうじゅん)=現状の見える化のツールのことを言います。
これはTPS用語です。製造工程の現状のありのままの姿を、「表に出す」という意味です。
製造工程ではストップウォッチを持って、作業を記録していきます。
それを紙に落としていきます。「表準どり」と言います。
上記の表準はある銀行の窓口業務テラーさんの普段は胸に秘めている気持ちを表に出した事例です。この辺が情報空間のカイゼンにつながっていきます。
上記は会話の内容を文字起こしする例です。これも有効です。
観察している間にもいろいろと気づきもありますが、それを紙に落とすことで問題が意識に上がってきます。このプロセスは本当に重要です。
ここで対策を考えたいという欲求に駆られます。
でも、ここはじっくり耐えて客観的な表準を作ることに専念します。
なぜ?・・・あなたのスコトーマに邪魔されてしまうからです。
あなたは常にあなたのコンフォートゾーンの中で考えています。
カイゼン活動中によくある、上記は
「思い込み」の元が・・・コンフォートゾーン や スコトーマ
カイゼンをよく理解していない人は、「カイゼンは(最初から)対策を考えること」だと理解しているようにも思えます。良いアイデアを思いつくことだと理解しているようです。
だから、
現状の見える化のプロセスを飛び越えて、自分の認識だけで対策に行ってしまうのです。
現状のプロセスを確実に踏まえた上で、要因をつかんでそれをなくしていくことが、カイゼンの常道です。
そこで素晴らしいアイデアを思いつくのです。
「現状の見える化・可視化 = 表準」
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