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執筆者の写真Hatsuo Yamada

やさしいカイゼンツール ② 表準(おもてひょうじゅん)が必要なのは、コンフォートゾーンから抜け出すため!!

更新日:2022年5月29日

初めからトヨタ用語で恐縮です。


「表準」(おもてひょうじゅん)=現状の見える化のツールのことを言います。


これはTPS用語です。製造工程の現状のありのままの姿を、「表に出す」という意味です。



製造工程ではストップウォッチを持って、作業を記録していきます。

それを紙に落としていきます。「表準どり」と言います。



上記の表準はある銀行の窓口業務テラーさんの普段は胸に秘めている気持ちを表に出した事例です。この辺が情報空間のカイゼンにつながっていきます。





上記は会話の内容を文字起こしする例です。これも有効です。



観察している間にもいろいろと気づきもありますが、それを紙に落とすことで問題が意識に上がってきます。このプロセスは本当に重要です。


ここで対策を考えたいという欲求に駆られます。


でも、ここはじっくり耐えて客観的な表準を作ることに専念します。


なぜ?・・・あなたのスコトーマに邪魔されてしまうからです。


あなたは常にあなたのコンフォートゾーンの中で考えています。


カイゼン活動中によくある、上記は


「思い込み」の元が・・・コンフォートゾーン や スコトーマ


カイゼンをよく理解していない人は、「カイゼンは(最初から)対策を考えること」だと理解しているようにも思えます。良いアイデアを思いつくことだと理解しているようです。


だから、

現状の見える化のプロセスを飛び越えて、自分の認識だけで対策に行ってしまうのです。


現状のプロセスを確実に踏まえた上で、要因をつかんでそれをなくしていくことが、カイゼンの常道です。

そこで素晴らしいアイデアを思いつくのです。


「現状の見える化・可視化 = 表準」

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