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執筆者の写真Hatsuo Yamada

お客様を取り違えること、工場の稼働月報担当者の業務顧客は?、 ⑴本社生産管理 ⑵工場長 ⑶製造の監督者

更新日:2022年5月29日

タイトルがクイズになっています。


実際にあった話です。

工場の稼働管理担当者の岩瀬さん(仮名)に「あなたの業務顧客は誰ですか?」と質問。


岩瀬さんの回答「本社の生産管理部です。

・・・・・本社に正確な稼働実績データを報告するのが私の使命です。」

という答えが返ってきました。


皆さんはどうお考えになるでしょう?

彼の仕事は工場の稼働状況をカイゼンするために役にたっているのでしょうか?




こういう時には現地現物で、それぞれに足を運んで満足度を聞いてみます。


本社生産管理グループでは、満足してくれていました。

「でも、月報を何に使っているの?」と聞いてみましたら、

「他の工場のデータと一緒に月報にまとめて、翌月の半ば頃の生産会議の資料の一部にしているんだ。」

「実際は各工場で管理しているから、特に大きな議論にはなっていないよ。これからも正確なデータをお願いね。」

自分の集めたデータはあまり使われていなかったことに、岩瀬さんはショックを受けました。


次に岩瀬さんは工場長に聞いてみました。

「稼働状況はタイムリーに知りたいので、毎日のコントロール情報を見ている。」

「月報が君が作ってくれているのか?翌月の初旬に発行してくれているようだが、実際はあまり当てにはしていないな。」

工場長にも使ってもらっていませんでした。


岩瀬さんはさらに製造現場に行ってみました。

「月報じゃあ役に立たないよ。毎週のミーティングに使うために、自分で集計しているよ」

という答えが返ってきました。


岩瀬さんは自分が工場内の人たちの役になっていないことがショックでした。


誰のために何をするのかという基本がわかっていなかったことを反省しました。


早速自分の仕事が工場内の人たちの役に立つようにカイゼンに取り掛かりました。

  1. 彼は稼働月報の数字が自動的に本社に送られる仕組みを作りました。

  2. 毎日の稼働データを自動的に集計、問題があったら原因を調べて対策を整理

  3. 翌朝には工場内の管理監督者全員に情報を配信する仕組みを作りました

誰のために何をするのかをしっかり意識して、お客様につながる仕事にしていきましょう

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