バラいろダンディの中で、苫米地博士が「東芝の分割」に関して、巨大金融資本が裏で動いているというお話をされていました。
やはり金融資本の餌食になるということは、それなりの原因があります。
このブログ記事では、GEの分社に至った原因について、リーンと関係がありますので、考えてみたいと思います。
時を同じくして東芝もGEと同じ運命ですが、原子力での失敗が原因だったようです。
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リーンはスタート時に、トヨタ式の一部だけを取り入れてしまいました。
リーンは、(Toyota=TPS+gemba QC=Classic “Lean”)と国道248号線の西側部分(TPS:量産工場)だけを取り入れたことがそもそもの間違いだったようです。
トヨタの本社に行くと、国道248号線を境に、東と西で別の世界です。
「東TPD→西TPS」は入れますが、「西TPS→東TPD」は玄関までしか入れません。
トヨタの量産工場は「TPS+ gemba QC = Classic Lean」なのですが、
実際のトヨタの会社としてのシステム全体は「TPS+TPD+TQM」なのです。
TQMは、元はデミング賞です。東大の石川馨とか朝香鐵一という人たちのTQCが元になっています。
TPDはToyota Product Development「チーフエンジニア制度に基づく製品開発」です。強いプロダクトを作っていくみなさんはここに力を入れて行く必要があります。
アジャイルの PO:product Owner/ PM:Product Managerに関しても、リーンから始まっていますので、TPDとは全く違います。
トヨタの場合は、過去に工場のやり方を下請けの系列企業に積極的に展開したり、海外に工場を出したりする際に展開したので、TPSの一部分のやり方が世間ではよく知られるようになりました。
特に欧米や一部の日本人の間ではそれが「全体」みたいに語られるようになってしまいました。トヨタ式を導入しても効果が現れないということが起こっているようです。
「TPSでは売れないものは作らない」と言います。これも余剰在庫を持たないという意味で一面だけで捉えて解釈すると、一定の意味はあります。
しかし、「売れるものしか作らない」としたら、
売れるものを創るの人が必要です。それが、TPD(東側)です。
GEでは、Six sigma→ lean six sigmaときて、リーンスタートアップとデザインシンキングをなんとトップダウンで全社展開で推進してしまったようです。
不完全なものをそのまま盲信してしまうことほど恐ろしいことはありません。
MITはデザインシンキングをリーンの文脈で説明して教えているようですので注意が必要です。
「TPS+ gemba QC」⇄「Lean+Lean six sigma」これだけでは、片手落ちということです。
GEの業績はメチャクチャになってしまって、東芝と同じ3分割。金融資本の意のままにされています。
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